- 2024年3月23日
辛口!私たちが、ゆとり時代の銀座の高級クラブで働く女性を担当する上で、実際にありがちなことで気をつけているポイント・最新版
クラブで働く上で貴女が気になるポイントの数々を把握しています……
SALON BLANC de BLANCS(サロン ブラン ド ブラン)、通称サロンと呼ばれるシャンパンは、究極のシャンパンを追い求めた果てに誕生した世界中のファンから注目を浴びているシャンパーニュ銘柄です。
SALON「サロン」
この貴重なシャンパーニュは1900年代初め、毛皮商として成功していた一介のシャンパン愛飲家であった初代当主ウジェーヌ・エメ・サロンが創業したシャンパンメゾンから始まりました。
ウジェーヌ・エメ・サロンはシャンパンへのこだわり、それこそ愛が深いゆえに、自分と仲間たちが飲むために最高級のオリジナルシャンパンをつくりました。
それが「サロン」でした。
ちなみに「サロン」のデザインですが、緑色のボトルに、緑色ベースのラベルがはられており、中央には大きな「S」のロゴがゴールドに輝いているため、シンプルながらも目を引きます。
銀座の会員制高級クラブに限らずですが、素敵な飲食店であれば目にする機会は訪れるはずです。
貴女にならその機会は近いかもしれません。
そんな「サロン」は「ドン ペリニヨン」などに比べると流通量は非常に少なく、特に希少性の高いヴィンテージの「サロン」ともなれば「いつかは出会いたい」と願っている富裕層も少なくはなく、現在では入手困難である1950年~1960年代の「サロン」は1本あたりに100~150万円の価格になります。
シンプルなラベルでありながらも「S」の大きな文字が印象に残りやすく、記念日や誕生日などの特別な日に巡り会いたいものですね。
ちなみに、これまでにリリースされたヴィンテージは、以下の年代となります。
1921、1925、1928、1934、1937、1942、1943、1946、1947、1948、1949、1951、1953、1955、1956、1959、1961、1964、1966、1969、1971、1973、1976、1979、1982、1983、1985、1988、1990、1995、1996、1997、1999、2002、2004、2006、2007、2008
特に称賛されている「サロン」は1988年、1996年、2002年であり、グレートヴィンテージとして名高いことで知られています。
1905年、今から100年以上前に、尊きシャンパン「サロン」は「ウジェーヌ・エメ・サロン」という男性の手によってこの世に誕生しました。
彼のシャンパンへの「こだわり」「愛」「情熱」は大変深く、すでに出回っている市販のシャンパンでは満足できなくなっていました。
「ウジェーヌ・エメ・サロン」は「私が満足できる、私の願望をパーフェクトに叶えてくれるシャンパンをつくろう」と心に誓い、そうして彼は自分の願望を形にしたかのようなシャンパンを…生み出すことに成功したのです。
当時、最高傑作である「サロン」は彼自身そして彼の周りのワイン愛好家のためだけに「サロン」をつくっていました。友人らを招いた食事会で振る舞われる「サロン」という名の「シャンパン」のそのクオリティは、徐々に彼らを魅了し1920年代になり、彼の周りの人々が遂に立ち上がることになり、「エメ・サロンのつくった最高傑作を、もっと多くの人々に味わってもらうべきではないか」とメゾン・サロンを設立し、ようやく彼のシャンパン「サロン」は世に出回るようになったのです。
このとき「サロン」が完成してから約15年以上の歳月が経過していました。
ところで、ブドウを栽培するのに最適な畑も、やはり「ウジェーヌ・エメ・サロン」自身が探しました。コート・デ・ブラン地区のル・メニル・シュール・オジェに「サロンの庭」と呼ばれるわずかな広さの畑と、19の契約農家所有の土地15ヘクタールを選定し、ここでのみ「サロン」を生み出すブドウを栽培することにしたのです。
そのブドウの品種はシャルドネ限定で、樹齢40年以上のもののみを「サロン」のためのシャンパンにするというこだわりようです。シャルドネは甘さと酸味のバランスがとても良い品種で、ワインやシャンパンの原材料として有名です。単一種でシャンパンをつくるというのは、発売当時大変珍しく、それも話題をよんだ理由の1つになっています。
フランスのシャンパーニュ地方でつくられる「サロン」
先ほどもお伝えしたように「ウジェーヌ・エメ・サロン」自身が選定した場所でのみ栽培した、樹齢40年以上のシャルドネにこだわっています。
また、原材料だけでなく、製造方法にも、とことんこだわっています。
現代では多くのシャンパンブランドの機械化が進む中、「サロン」では今でも、シャンパンが瓶に詰められるその日まで、職人が手作業で通常10年以上の歳月をかけて丁寧に向き合うのです。
シャルドネが本来持っている味わいを最大限に引き出していくことで、最高級の「サロン」というシャンパンが仕上がります。
これほどに厳選されたシャンパンは、一部はセラーに保管されたり、決まったレストランに届けることになっているため、実際には1年代あたり7000本ほどしか世界中に流通しないと言われているのだとか。
また「サロン」は必ずヴィンテージを混ぜているため、何年物であったとしても味に深みがあるのが特徴であることも人気の理由です。
「サロン」の種類(ラインナップ)は、ヴィンテージの「ブラン・ド・ブラン」1種類のみです。
「サロン」はコクがあり、ふくよかでしっかりした味わいのパワフルなシャンパンです。
「サロン 年代」を名称として使われていますが、毎年必ずサロンが生まれるわけではないということが、サロンの特徴の1つとして挙げられるでしょう。
ブドウの品質が一定の厳しい基準に届かない場合には「サロン」の原材料として使われることはなく、「サロン」がつくられない年もあるわけで、つまり世界で出回っている「サロン」はすべて最高品質だというわけです。
その最高品質ばかりの中でも、同じ種類でも年代によってその味わいの特徴は異なりますので、特に人気の高いものをいくつかピックアップしてご紹介致します。
しっかりと酸味のある完熟したブドウからつくられており、レモンやリンゴ、ハチミツ、ヘーゼルナッツ、バターなど、果実感と柔らかみのある香りが絶妙なバランスで混ざり合っています。
他の年代と比べても、複雑な芳醇さを香らせているのです。
最初にハチミツの香りを強く感じるため、一口飲んだ瞬間に「甘い!本当にシャンパンなの?」と驚く方もいらっしゃるほどで、見た目は透明度の高いクリアゴールドで美しい輝きをまとっています。まるでハチミツがソーダにとけているかのような呈色で、ワインアドヴォケイト誌 [Wine Advocate]では96点という高得点を獲得しています。
ちなみに、30年間置いておいたサロンはまた格別な味わいだと言われており、つまり1988年は最高の飲み頃を迎えています。もし出逢えるトキが訪れたのなら是非とも味わいたい1本なのです。
シャンパーニュ地方最高の出来で、サロン史上最高とも称されるほどの優れた仕上がりです。
この価値はどんどん高騰しており、貴重なその味を確かめたいと世界中の多くのファンが望んでいるのだとか。
繊細な泡立ちが魅力の1つで、口当たりも、まるでシルクのような滑らかさでソフトなのです。
柑橘類やナシやリンゴのようなふくよかな果実に似た味わいをしており、ただ甘みがあるだけでなく、バランスの良い酸味まで加わった、とても優れた味わいを魅せるパワフルな1本であり、最高の出来だと話題になるのも納得の仕上がりです。
見た目は少しシャルドネに近い明るい緑が溶け込んだこがね色です。
ワインアドヴォケイト誌では97点という高得点を獲得し、そのクオリティの高さは専門家のお墨付きです。こちらもそろそろ誕生から30年経ちますので、飲み頃を迎える時期に差し掛かっています。
1996年と同じく、1997年も気候には大変恵まれた年と言われています。
きめの細かい幾千もの泡達が、まるで誕生を待っていたかのように活発にわきあがり、希少な年に誕生するにふさわしい堂々たるシャンパンゴールドが見る者を魅了します。
アカシアやサンザシの香りがするのも特徴です。
味わいとしては、1996年は豊かな果実感が強かったのですが、1997年の「サロン」はわずかな塩気とパンの耳のような発酵香、青リンゴやヘーゼルナッツの香りにそそられます。
これらの香りが見事なまでに融合しあって、鼻をくすぐります。女性的で、その官能さを一度味わえば忘れないような、個性的な味わいがあります。
2002年は日照量に恵まれ、ひどい天候にあうこともなく、収穫を迎えることができた年になります。
シャンパンになる前のシャルドネは、ブドウの状態を見ただけでもクオリティの高いシャンパンになることは明らかであるほどに高い品質だったのだとか。
この年の「サロン」に使用されたシャルドネも豊潤でミネラル感溢れる良質なブドウで「サロン」の象徴ともいえるような完璧な出来であったことから、2002年は天下一品として称賛され、価値は非常に高い状態です。
2002年の「サロン」では通常より長い11年間を経てリリースされました(基本は10年間セラーで熟成されるため、通常より1年間長いです)。
そのおかげで、鋭い酸味や硬質のミネラルの癖のある味わいは穏やかになっており、比較的飲みやすい仕上がりになっています。
ヴィンテージまたはビンテージとは
引用:ウィキペディア
ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の”vendange”で、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。 ワインに使われているぶどうの収穫年の記載のこともヴィンテージと呼ばれる。
こだわりぬいて生み出された「サロン」が人気であることは言わずもがなですが「サロン」は他ブランドのラインナップ豊富なシャンパンとは一線を画し、1種類数であるにもかかわらず人気です。
「サロン」の希少性は群を抜いており世間に名を知られるようになった理由はいくつかありますが、その1つが取り扱われた場所にもあります。
パリの星付きレストラン「マキシム」のハウスシャンパーニュ(そのお店のいちおしのシャンパンで、看板となるようなシャンパンともいえます)として選定され、多くの老舗店でもハウスシャンパーニュとして採用されるようになったことが挙げられます。
人気店のハウスシャンパーニュとなると、それだけ多くの人の目につくようになり、その魅力に気付ける人が多くなるのです。
1920年に世間に向けて販売されるようになった「サロン」は、それからすぐに富裕層達のファンを増やしていき、現在の地位を築き上げました。
日本でもその人気の高さが伺えます。
また日本航空国際線のファーストクラスでは「サロン2007年」を飲むことができます。
「サロン」自体の希少価値が高いので、飛行機に乗りながら「サロン」を味わえるのは、現時点では日本航空国際線だけですので、もし機会があれば飲んでみられてはいかがでしょうか。
むろん、富裕層であれば自家用ジェットで「サロン」を味わうなんてことは日常的かもしれませんね。
この他にも「サロン」には、人気である秘密があります。
その秘密の1つは甘みのある味わいであることです。全体的にハチミツのような甘さがあるがゆえに、他のシャンパンのキリリとした辛みが苦手な方や、シャンパンをあまり飲み慣れていない人でも楽しく飲めるのが嬉しいポイントです。そのため、誰かと一緒にシャンパンをあけたい時に選ばれやすいというのも人気の理由です。
「サロン」は当初「ウジェーヌ・エメ・サロン」の手によって、こじんまりとした規模で造られていたシャンパーニュですが、1920年に会社(メゾン・サロン)が立ち上がると、一気に人気を博すことになり、彼が作り上げた会社は、みるみる地位を向上させることになります。
その後20数年で「ウジェーヌ・エメ・サロン」はこの世を去ることになります。
1943年以降は、「ウジェーヌ・エメ・サロン」の親族が「サロン」のメゾンを引継いで管理するようになりましたが、その後1988年には、ローラン・ペリエが大株主となり、「サロン」はその傘下に入ることになりました。
同時期にローラン・ペリエに売却された同じ村のドゥラモットとは姉妹メゾンとされ、現在二つのメゾンはともにディディエ・デュポン氏が社長をしています。
ちなみに、デュポン氏はコロナ禍になる前には頻繁に日本に訪れるほど日本が大好きであることで知られています。
ボトルのラベルには「S」という金色の文字が大きく描かれており、とても印象的だということは先ほども述べましたが、「サロン」のメゾンの扉にも、同じロゴが大きく描かれています。
この1つの商品である「サロン」にすべてを懸けて、「サロン」というブランドを大きくしただけあって、メゾンにとってこのロゴはとても大切なものなのでしょう。
「サロン」のための畑で、「サロン」のためのメゾンで、職人が丁寧に手掛けて世のワイン愛好家の期待に応えようと大切に保管・熟成されているのです。
どのシャンパンやワインであっても、一般的にはクラブで飲むとなると少々値段は上がります。
比較的入手しやすい「サロン」の平均価格としては350000~450000円ほどで銀座のクラブで提供されていますが、希少価値の高いヴィンテージになると銀座のクラブでも見かけるのは少々難しいのだとか。
人気なシャンパンではあるものの、ここまでのお話や提供されている値段からもおわかりいただけるかと思いますが、流通量が大変少なく珍しいシャンパンであるわけです。
そのため「サロン」をストックしているお店自体がそこまで多くはないというわけで、もしもストックしてあったとしても既に売約済みであることも。
ここまで「サロン」について詳しくご紹介してきましたが、「サロン」は中々味わう機会がないシャンパンだということはここまででも十分伝わったかと思います。
しかし、「サロンを飲んでみたい」という気持ちは多くの人が抱いていることでしょう。
そのような時に好んで飲まれるのが「ドゥラモット」というシャンパンで、時には「セカンドサロン」「プチ・サロン」などとも呼ばれます。
なぜセカンドサロンなどという別名を持つのか、それは原材料がサロンと同じもので、醸造もサロンのチームが手掛けているからです。
「サロン」と「ドゥラモット」は姉妹メゾンの関係で、同じ原材料と同じチームから生み出されるドゥラモットは多少個性は異なりますが「サロン」とは比較的近い味わいをしています。
「サロンが手に入りにくいため、今はとりあえずドゥラモットで近い味わいを楽しみたい」
「サロンは高いから、まずはドゥラモットで試してみたい」
「サロンの美味しさは知っていてはまってしまったから、同じようなシャンパンを探している」
このような人々から支持されて、セカンドサロンとして愛されているのです。
もちろん、「サロン」との関係を抜きにしても大変美味しいシャンパンではあるのですが「サロン」が気になった人々がまず飲んでみるシャンパンとしても、ドゥラモットは大変おすすめのシャンパンです。
いかがだったでしょうか?
いますぐにでも「SALON サロン」を楽しみたくなったでしょう?
高額であることはもちろんですが、飲みたいと思ったときに出会えるほどの流通本数が多いわけではないことから、どうしても「サロン」に恋焦がれてしまうのではないでしょうか。
特別な日に「S」と大きく描かれたボトルで華やかに、いつもとは違う贅沢な日にしたいところです。
飲みやすい味わいで、光を反射するようなゴールドが美しい極上の1杯は、きっと素敵な思い出を鮮やかに彩ってくれるのではないでしょうか。
銀座のクラブで飲むのも難しい1本ではありますので、その1本を獲得できればそのボックス席は煌いていることでしょう。
「いつか出会いたい」と願いながら、まずはドゥラモットなどで味わいを試してみるのもよいかもしれません。サロンの味わいはかなり上質で格上なので、ただでさえ美味しいドゥラモットを飲むことで、「これよりもサロンが美味しいのか」と、きっと胸を躍らせるでしょう。
どの年代であったとしてもハズレのない、こだわりぬかれた「サロン」は高品質であり、シャルドネ1種類のみでつくられたシャンパンというのは希少であります。職人が1つ1つ丁寧に仕上げる至高の飲み物なのです。
甘味が比較的強く、酸味も程よくあるシャルドネでつくられたワインやシャンパンが元々好きな人にとっては、いつまでも忘れられないシャンパンの1つに数えられることでしょう。