オーパスワン
OPUS ONE とは
オーパス・ワンはカルフォルニアワインとして、世界中のワインファンを魅了させている高級ワインであることで知られています。
ワインラベルはシンプルな男性の横顔が左右に重ねられ、不思議な気品を漂わせています。
もしかすると彼らはワインの造り手であって、1人は崇高な貴族なのでしょうか。
深々とした濃い藍の色彩が、まるで熟成前のみずみずしいブドウをイメージしているかのように、シンプルなデザインでありながら、ついぞ見惚れてしまう魔力を感じさせます。
オーパス・ワン。
銀座の会員制高級クラブに限らず、さまざまな飲食店でなくてはならない1本として、あまりにも大きな存在です。
オーパスという語源は
ラテン語で work of god (神の御業)の意味もあり
日本語では
楽曲関連で使用されることが多く
「作品」「作品番号」と訳されます。
つまり
オーパス・ワンは
「作品番号1」
ヴィンテージごとに異なる風味を魅せるオーパス・ワン。
熟成させて数年、数十年後にオーパス・ワンを楽しむリッチ層も多いのだとか。
そんなオーパス・ワンですが、高級レストランでも主役となることが多く、シチュエーションを選ばない自由度の高いプレミアムワインとして、大切なあの人への贈りものとしても必ずや喜ばれるワインであると言えるのではないでしょうか。
口の中で濃厚に広がるのは果実味でありながら、癖のない柔らかなスパイスが洸(ほのか)に引き立て役となって、芳醇なフレーバーとのハーモニーを奏でるよう。まさにその名の通り「作品番号1」として、ロマン溢れる協奏曲が至福のトキを刻みます。
崇高な上品さを感じさせながら、それでいてワインに慣れていない人でも、きっとオーパス・ワンというワインに親しみを感じるのではないでしょうか。
ところで、ここ銀座でも会員制高級クラブではオーパス・ワンは富裕層から大変人気です。ヴィンテージによる価格も大きく差がないことから、一律の価格帯でご提供しているクラブが大半となります。
お店にもよりますが、お値段は約25万円程度と比較的リーズナブル。とはいえ一般的には流石は富裕層向けの高級ワインと言える価格でありましょう。
この機会に「オーパス・ワン」と親しくなれば、オーパス・ワンを楽しむ機会が増えるやもしれません。その機会の場所の1つとは、銀座の会員制高級クラブであるやもしれません。
オーパス・ワン・ワイナリー
カリフォルニア州ナパ郡にあるオーパス・ワン・ワイナリーからオーパス・ワンを世界に向けて出荷されています。
このワイナリーは、シャトー・ムートン・ロートシルトのオーナーであるフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とアメリカのワイン醸造家ロバート・モンダヴィの間で、カベルネ・ソーヴィニヨンに基づく一つのボルドー風のブレンドをつくる米仏共同の一大事業として1978年に誕生しました。
ワイナリーを品質を支える職人達によって、現在も創設当時同様「オーパス・ワン」というワインのクオリティを高めるため、現代の先進的な技術と感性を駆使し、ブドウ栽培と醸造の両面に取り組んでいます。
ブドウの味わいや果実の選別作業をしっかり行い、フレンチオーク樽での長期間の熟成や醸造過程すべての工程で繊細な技術を用いられながら、一流の最高級ワイン「オーパス・ワン」が誕生します。
厳しい審査に合格した1つ1つのブドウは、18ヶ月間の樽熟成を経て、その誇り高きエッセンスは瓶詰めされた後、さらに15ヶ月間保管され、毎年10月1日の出荷を、世界中のファン達が待ち望んでいるのです。
オーパスワンの生産数
世界中で絶大的な人気を誇る高級ワインであるオーパス・ワンですが、なぜこれほどまでに有名でありながら、安定して供給されているのでしょうか?
多くの芸能人や富裕層から好まれているのですから、在庫薄で高騰ということもありえるのではないでしょうか?たとえばロマネコンティなどの最高峰ワインであれば、その希少性によって1本数百万円という価格も。
このようなことを引き起こさないオーパス・ワンのワイナリーによる企業努力が、いま世界中から評価されています。
オーパス・ワンのワイナリーでは、ブドウ畑の栽培や収穫の管理を最新の設備によって徹底されているため、ハイクオリティのワイン、すなわちオーパス・ワンを常に供給できる体制が整っているからです。
オーパス・ワンの生産量は限定年間300,000本と言われており、ワインの供給量で言えば、この本数は決して多いわけではありません。
また、この300,000本という本数は、見方によれば希少本数ではありますが、絶対に手に入らないわけでもなく、値崩れや高騰も起こりにくい本数として設定されています。これはワイナリーの高度なマーケティングによるものです。
例えば、中国などのアジア圏がシャトーを大量に仕入れようとしているため、価格がどんどん上がっていき、いまや手に入らないような金額でやりとりされているのだとか。
一方でオーパス・ワン・ワイナリーの施策としては、価格の高騰が起こらないように、繊細にブランディングされており、販売価格は5~8万程度で調整されているのだとか。再度お伝え致しますが、これはワイナリーの並々ならぬ企業努力によるものなのです。
オーパス・ワンに含まれているブドウについて
オーパス・ワンに使われている原材料のブドウについて解説します。
カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨンは、赤ワイン用のブドウの品種で、ブドウの王様と言われている有名な品種のひとつとされています。このブドウは渋みが強く、タンニンが豊富な黒ブドウであるというのが特徴です。ブドウの果実味が強く、濃厚でコクがあり、飲みごたえのあるワインに仕上がります。
メルロー
メルローは、カベルネ・ソーヴィニヨンと同じく、世界中で栽培されている黒ブドウになります。タンニンが少なく甘い品種で、メルローを入れると、果実味を強く感じる赤ワインに仕上がります。
カベルネ・フラン
カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローと一緒にブレンドされることが多い赤ワイン用のブドウです。優しいタンニンの渋みとフレッシュ感が強く漂う風味が特徴の1つで、繊細な味わいになると言われています。
プティ・ヴェルド
黒紫のような深い色合いが特徴的な赤ワイン用のブドウです。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローをメインにするワインに入れることで、タンニンやプティ独特の色合いと香りを与えてくれます。フランスのボルドー地方の伝統的なブレンド手法として長年用いられてきました。
マルベック
マルベックは、小粒で果皮が厚く、タンニンを豊富に含みます。深く濃い色合いのワインになる黒ブドウで、花の香りがする品種と言われています。
オーパスワン生みの親・フィリップ・ド・ロスチャイルドとは?
フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵はフランスのワイン製造者であり貴族で、男爵の爵位をもつパリ・ロスチャイルド(パリのロスチャイルド)家の分家の一人でした。
彼はフランス・ボルドーの5大シャトーのひとつ、「シャトー・ムートン・ロートシルト」を現在の地位を築いた功労者です。※ロートシルトはドイツ語
ちなみに、補足ですが、ロスチャイルドという名前は
「ロスチャイルド」は英語
「ロートシルト」はドイツ語
「ロチルド」はフランス語になります。
一般的には、フィリップ・ド・ロチルドと呼ばれています。
彼が功労者である大きな理由の1つは、やはり「メドック格付け2級」に降格していたシャトー・ムートンを「メドック格付け1級」にしたことによるものが大でありましょう。
1855年当時、ワインの格付けで最も権威のある「メドック格付け」で、最上位の「第1級」だったシャトー・ムートンは、オーナーのナサニエル・ド・ロスチャイルドがイギリス出身であったためか、概ね「フランス人オーナーではないので第1級にふさわしくない」という理由によって「第2級」に降格されてしまいます。
その後60年以上の歳月が流れ1922年、ナサニエル・ド・ロスチャイルドの曾孫にあたるフィリップ・ド・ロスチャイルドは、2級に降格したことで荒廃し始めているシャトームートンのワイナリーを見て、「これではいけない」と危惧し、シャトームートン・ワイナリー救済を決断。同年1922年にフィリップ・ド・ロスチャイルドはシャトームートン・ワイナリーのオーナーとなります。
フィリップ・ド・ロスチャイルドは献身的にワインの醸造や熟成方法を改良し続け、1973年に遂に、格付け既得権の壁が厚く絶対に不可能と言われていた「メドック格付け」1級への昇格を果たします。
ちなみに、1973年のシャトームートンのラベルのデザインはピカソであることで有名で、その他、ダリ(1958年)、キースヘリング(1988年)など著名な芸術家にアートラベルのデザインを依頼するなど革新的な挑戦を成し遂げました。余談ですが依頼した芸術家への報酬はシャトームートン、ワインそのものであるのだとか。
新しいビジネスモデルを展開し続け、それまで4大シャトーが常識だった業界で、シャトームートンを1級に昇格させ、誉れ高き5大シャトーに名を連ねた功績は計り知れません。
約50年の歳月を懸けて、念願の1級昇格を果たしたわけです。
並々ならぬワインへの情熱を注ぎ続けたフィリップ・ド・ロスチャイルドの熱き想いは、現在ファミリーが引き継ぎ、オーパス・ワンを含め世界中で大規模なワインビジネスが展開されています。
ロバート・モンダヴィとは?
「ワイン造りは芸術であり、文化である」
ワインに懸ける熱い情熱によって、ロバート・モンダヴィは、品質の高いアメリカワイン世界中に広めた功績を称えられ、カリフォルニアワインの父として有名です。
ロバート・モンダヴィの家族はイタリアからの移民で、彼の父親がワインにするためのブドウの出荷に従事していたので、自然とワインと密接な環境で過ごすことになります。
彼のワインに対する想いはやがて、上質なカリフォルニアワインの誕生へと昇華するのです。
1966年に彼は、彼の息子とともに「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー・ナパ・ヴァレー」を立ち上げ、現在世界的に有名なワイナリーへと成長しました。そこで生産されるワインの生産量は、カリフォルニアワインのうちわずか5%です。
その5%は、カリフォルニアワインの中で最高品質であり、世界中の素晴らしいワインと同列と言っても過言ではないほどのワインと言われています。
それまで安価で大衆酒があたりまえと言われていたカリフォルニアワインでしたが、最高品質のカリフォルニアワインを誕生させることができたロバート・モンダヴィの功績は計り知れません。
余談ですが、アメリカワインの約90%がカリフォルニアワインで占められます。
出展:https://en.opusonewinery.com/
オーパスワン誕生秘話
フランスとアメリカのワインの造り手が出会う
1960年代にフィリップ・ド・ロスチャイルドはカルフォルニアへ旅行をした際に、カリフォルニアの気候がワイン作りに適していることに気づき、素晴らしいワイン造りのアイデアを思いつきました。
当時、ワインというのは「ヨーロッパの限られた土壌でしか品質のいいワインは作れない」と言われていた時代背景があり、アメリカという土壌で品質のいいワインが作れるわけがないという共通した認識があたりまえに持たれていました。
当時のワインを知る者からしてみれば、アメリカで高級ワインを造ることなど考えられないという認識だったのではないでしょうか。
しかし、現在のオーパス・ワンの高いブランド力を見れば、まさしくそれが、フィリップ・ド・ロスチャイルドの「先見の明」であったことは疑いようのない事実であると言えましょう。
出展:https://en.opusonewinery.com/
フィリップ・ド・ロスチャイルドはそのアイデアをカタチにするために、まず最初にカリフォルニアでいいパートナーがいないかを探すことに着手します。
そうした中で、ロバート・モンダヴィというワイン醸造に長けた人物を知ることになります。
1970年代にシャトー・ムートン・ロスチャイルドの当主をしていたフィリップ・ド・ロスチャイルドは、ハワイでロバート・モンダヴィとの会合にこぎつけます。
その会合の中で「オーパスワンを作り始めないか」と熱く提案するものの、ロバート・モンダヴィからの返事はNOでした。
話が進展しないまま、8年もの年月が流れた1978年。
それでもフィリップ・ド・ロスチャイルドのカリフォルニアでのワイン造りへの情熱の炎は消えてはいませんでした。
同年のあくる日、フィリップ・ド・ロスチャイルドはロバート・モンダヴィをフランスへ招き、会食をしながらオーパスワンの構想を、ひたむくままに気持ちを語ります。
それでもロバート・モンダヴィは首を縦には振ってくれませんでした。
当時フィリップ・ド・ロスチャイルドは、そのときひどく落胆していたという記録が残されています。
しかし奇跡は訪れます。
その夜、遂にロバート・モンダヴィはフィリップ・ド・ロスチャイルドのワインへの熱い想いが本物であることを確信し、ワインが芸術であるという価値観を2人で共有でき「情熱を燃やす価値がある」と意気投合したのです。
出展:https://en.opusonewinery.com/
この瞬間、遂にオーパス・ワンを誕生させるべく偉大なる共同プロジェクトがスタートしたのです。
アイデアの着想から約8年もの歳月を経て、オーパス・ワンというワインが鼓動を始めるに至ったというのは、まさにロマンというか、熟成期間と言えましょう。
美味しいワインができるための熟成そのものと言えそうですね。
さっそく当時シャトー・ムートン・ロスチャイルドの醸造長だったルシアン・シアノー氏をアメリカへ派遣し、ロバート・モンダヴィも息子のティム・モンダヴィを合流させ、偉大なる「オーパス・ワン」というワイン造りを始めました。翌年1979年に試行錯誤の末、奮闘して作り上げられたワインがオーパス・ワン第一号誕生となったのでした。
従来のカリフォルニアワインとは全く違う醸造やブレンド方法を強みにして、オーパス・ワンの魅力を世界中へと発信!
ブランディング戦略は功をなし1981年6月21日に初めてのオーパス・ワンが出荷されオークションにかけられました。
このオーパス・ワンによって、ワイン産業は大いに盛り上がったのです。
二人の名匠が起こしたのは、まさにワインの「大革命」でした。
オーパス・ワンの製造方法
オーパス・ワンは、カリフォルニアはもちろん、アメリカを代表するボルドータイプの赤ワインです。
サンフランシスコ・ベイエリアの北カルフォルニア州にある自然豊かな貴重な土壌で、丁寧な手作業の収穫はもとより、最新設備を導入しているナパ・ヴァレーのワイナリーでオーパス・ワンは産声をあげます。
オーパス・ワンに使われるブドウの品種は5種で
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- カベルネ・フラン
- メルロー
- プティ・ヴェルド
- マルベック
どのブドウも手摘みで収穫され、フレンチオークの新樽で約10~18か月間熟成させ、精密に管理され製造されます。
ちなみに収穫方法としてはナイト・ハーベストという手法を用いて丁寧にブドウを収穫しており、ナイト・ハーベスト手法とは、原料となるブドウを太陽が昇る前の朝3時から収穫する手法のことです。
この手法を取り入れることで、酸味と糖のバランスに申し分のないブドウを収穫することができるのだとか。
またヴィンテージによっては味や風味が異なる理由として、
収穫年の、ブドウの収穫量や品質によって、それぞれの品種のブレンド比率は調整されているからです。
収穫したブドウは最新設備の機械で振り分けられ、1房ではなくブドウ一粒一粒スキャンされ、この工程では規格を満たしているかを丁寧に厳選されることになります。
振り分けられたブドウはタンクへ負荷をかけすぎないように移動させ、じっくりと時間をかけて漬け込まれ、色素やタンニンなどの果皮成分が抽出されます。
そうしてオーク樽の香りと力強さのある濃厚さが引き立てられ、カリフォルニアの果実味を活かしつつ、酸味と糖のバランスのよい味わいとなり「オーパス・ワン」と成るのです。
オーパス・ワンをより楽しむために
熟成させてから楽しむ
オーパス・ワンはシリーズ展開しておらず、代わりにヴィンテージを毎年製造しているワインになります。その年ごとの収穫量や気候によって、オーパス・ワンに使われるブドウの配合も大きく変わり、もちろん熟成させなくても1年ごとのブレンドの味わいの違いも楽しめるのが特徴です。
また、ヴィンテージをさらに熟成させることで、同じヴィンテージでもタンニンの強さや酸味と糖のバランスがどのように変わっていくのかをじっくり楽しめます。
ちはみにどのくらい熟成させるのがいいかというと、5~15年ほどになります。
例えばオーパス・ワンを2本購入して、1本は飲んでもう1本は自宅でじっくり寝かせておくことで、熟成したオーパス・ワンの味わいをより楽しめるのだとか。
料理とのペアリング
オーパス・ワンは酸味と果実味のバランスのいい上品な味わいがあり、料理ともよく合います。
臭みの少ない牛肉料理にぴったりのワインであると言われ、赤ワインは常温での保存が基本とされていますが、オーパス・ワンを保存する時の温度は16~18℃が適正とされ、ご存知かとは思いますが、直射日光を避けて保存されることで、オーパスワンの芳醇さがより熟成されます。これによって、タンニンの深みがグッと増し、濃厚な香りを引き出せます。
ワイングラスは口の広いものをご使用されるのが一般的で、空気に触れる面積が広がり、香りを感じやすくなります。またスワリングをして飲むとより深い味わいを楽しめます。
スワリングとは、ワインの産地や年数によっては、酸味や渋み、苦みなどが強く感じられ、飲みにくいことも。そういうワインを飲みやすくする時にスワリングをします。ワイングラスを少し傾けながら、くるくると回している光景を、ドラマや映画などで見かけることもあるのではないでしょうか。
空気に触れさせることでワインを酸化させ、本来もっているワインの素材の味を引き出し、素敵なフレーバーを引き立てることができます。
出展:https://en.opusonewinery.com/
オーパス・ワンのおすすめヴィンテージ
オーパス・ワンのヴィンテージは作られた年数ごとに味わいが変わっていきます。
おすすめのヴィンテージをご紹介させていただきます。
1995年のヴィンテージ
1995年は、上品なベリーの香りと杉の芳醇な香りが楽しめます。
しなやかな舌触りと、濃厚で複雑な風味が口の中に広がり、熟した果実を長く楽しめる1本です。
2013年のヴィンテージ
2013年のブドウは素晴らしい状態でしたが、収穫量が2012年より少なかったそうで、価値あるヴィンテージとなっています。
2012年のヴィンテージ
2012年のオーパス・ワンは、複雑な果実の深い香りを長く堪能できます。
まろやかな舌触りとタンニンが口の中に広がり、バランスのとれた酸味と濃厚なチョコレートフレーバーが楽しめるでしょう。
2016年のヴィンテージ
2016年のオーパス・ワンは歴史上もっとも品質のいいワインと謡われています。
当時、オークヴィルは干ばつの被害を受けていましたが、収穫期には穏やかな気候に恵まれていました。フレッシュな赤い果実の香り、そして酸とタンニンのバランスが絶妙に調和のとれたヴィンテージです。熟成させれば、ほどよくタンニンがやわらかくなってきている状態のオーパスワンを楽しめ、2016年を保存している富裕層は多いのだとか。
2018年のヴィンテージ
2018年は1年間を通して安定した気候に恵まれていた年となります。
2018年のヴィンテージは、ベリーや花の香り、スパイスといった芳醇かつ複雑な香りを深く楽しめ、果実の酸味とバランスのとれたやわらかなタンニンの余韻が長く続きます。
オーパス・ワンのセカンドワイン「オーバーチュア」
オーパス・ワンは1993年からセカンドワインとして「オーバーチュア」を誕生させています。
名称の意味は、英語で「序曲」。
ファーストワインであるオーパスワンの品質が良いのは言わずもがなで、当然のごとくセカンドワインである「オーバーチュア」の品質も高いと評価されています。
加えて、オーバーチェアもオーパス・ワン・ワイナリーのみで販売されており、値崩れや高騰が起こらないよう調整されているそうです。
普段、オーパス・ワンを飲み慣れているというのでしたら、この機会にオーバーチュアならではのブドウの味わいを是非お楽しみされてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オーパス・ワンが誕生してから約40年の歴史です。
歴史は浅いですが、五大シャトーの1角を担うシャトー・ムートン・ロートシルトのオーナーと、カリフォルニアで最高品質のワインを作り上げた巨匠が手がけた作品第一「オーパス・ワン」。
貴女が銀座の会員制高級クラブで働くことになったのなら、オーパス・ワンを楽しむ機会はそう遠くないうちに訪れるのではないでしょうか。
また、既に「オーパス・ワン」に詳しい人なら、それぞれの異なる魅力を持つ数々のヴィンテージを、これからもお楽しみいただければ幸いです。