貴女は素晴らしい服が人生を一変させてしまうパワーがあることを知っていますか? 衣服作りに魂をこめることのできるデザイナーはこのパワーが本当に実在することを知っているのです。だからこそ、特に「銀座の高級クラブ」のような場所では、ドレスにこだわってほしいと思います。それは、間違いなくチャンスをたぐり寄せ、人の心を魅了する重力を発生させるから他なりません。
とはいえ、あまりにも派手なドレスはおすすめしません。というのもドレスを称賛されることが目的ではないからです。あくまでも「貴女自身」が魅力的に映え、賞賛されるべきだからです。
ありていに言ってしまえば、貴女がドレスの引き立て役となるのか、それともドレスが貴女の引き立て役となるのか。これは実際において身に着けるジュエリーにも同じことが言えましょう。
今回は、スタイリスト高宮紗英と、ビジュアルプランナー早瀬陸の視点を交えながら、銀座の高級クラブ映えするドレス選びについて明快に解説したいと思います!
衣装協力は、銀座ナイン内のエルケイさんです。
ドレスに対する見解は、あくまでも銀座エージェントの主観でありご参考ください。最終的なドレス選びはご自身の判断の元おこなっていただきますようよろしくお願い申し上げます。

👈白い衣装:全体的なスタイルの良さというのもありますが、爽やかな雰囲気を感じさせ魅力抜群で素敵です。
👉薄いブルーの衣装:かなり難易度の高そうなドレスだと思いました。このタイプのドレスを着こなせるならかなりのベテランだと思います。

👈赤い衣装:ごくシンプルな衣装。レースの部分がデリケートなので、ケアは慎重に。なおレース系(一部レースを含む衣装)は、チープな作りの衣装もあり、信頼できるドレスショップで購入するべき。丸首は少し堅そうな性格に見られそうで、ここぞというときに使えそうです。
👉淡いピンクの衣装:オトナな雰囲気で着こなすにもそれなりのスタイルが重視されそうです。ハマると魅力MAX間違いなし!リッチな雰囲気と同時に清潔感を感じさせ、男性ウケすることは間違いなさそうです。
高級クラブ映えするドレス選びが「人気」を引き寄せる
スタイリスト
高宮紗英からメッセージ
高宮紗英はドレス選びは「幸運の入り口」という思想を持ちます。彼女がよく口にするのは、「装いは相手への思いやりで、見る者達を幸せにする」という言葉です。
銀座の高級クラブで働く女性の多くは、接客業そのものが大好きだと思います。そしてドレスを着ることで、華やかさに包み込まれる感覚を味わっているはずです。この感覚は一般的な仕事では得られないはずで、同時にその女性の魅力を大きく引き出します。
ですから、数十人に1人くらいは、ドレスにはまるのです。ドレス選びに余念がなく、惜しげもなくドレスを収集していきます。彼女たちは新作の魔力を知っていて、その魔力を使って自分の魅力を高めます。その魅力は、お客さんを狂わせます。
言いすぎでしょうか?決して、そうは思いません。
「そのドレス似合ってるじゃん」
「このドレス今日初めてなの」と返してみればわかります。
相手は絶対に嬉しいはずです。
貴女はなぜ、その相手が嬉しいと感じると思いますか?
その答えは、ぜひとも貴女が体験されてはいかがでしょうか?
ところで、仕事を始めたばかりの新人さんの、ドレス選びとなると感覚だけに頼ってしまうかもしれません。それは正解です。
しかし、実際は、その正解の「上」があるのです。
それは、「好き」と「似合う」は別であり、「似合う」と「売れる」もまた別だという感覚を知っていることです。ここを理解しているかどうかで、ドレス選びは大きく変わります。
断言しますが、この内容は、「言葉」で伝えても真の理解には至ることはないでしょう!
やはり、ぜひとも、貴女自身で目覚めていただきたいです。そのためにはまず「仕事ができる女性」になるのはもちろんのこと、仕事そのものが好きであることも自然な流れです。そして収入の多さも関係してくるのはもちろんです。
ところで、お客さんの多くはドレスの価格には全く興味はありません。ただし目が肥えているお客さんが多いことは間違いなく、その目を誤魔化すことができないのは言わずもがな。金額まではわからないにせよ「そのドレスは相当高いだろうな…」と感じ取るくらいは朝飯前だと思います。
またアルマーニ黒タグ、シャネルなどの海外ハイブランドのラインは、奥さんなどの洋服を見てよく知っていたりするので、ラインを見れば瞬時にわかったりもします。
余談ですが、お店での地位、ポジションがさほど高くないのに、エルメスバーキンなどを持っていたり、不相応な高級ジュエリーを身に着けていると、「パパから金でも引っ張ってるんだろ」くらいに誤解されることもあるので、ほどほどにしておくべきだと思います。もちろん育ちの良いご家庭に育ったというのなら、言うまでもありませんが、育ちの良いご家庭に育った人が、わざわざ水商売をするのかと言われれば疑問は残ります。なんにせよ、本人の勝手ではありますが、つまるところはそういうわけであります。
以前、高宮紗英が担当した女性の中には、華やかさを求めて毎回派手なドレスを着ていた女性がいました。けれど彼女はどういうわけかリクエストが数件でした。同時期から働いている同僚に大きく差をつけられていました。
分析した結果、どちらかというと派手そうに見える彼女の顔と迫力のあるスタイルに、派手なドレスは似合わなかったのです。そこで、シンプルなドレスを試着することにしました。すると控えめで純真そうな彼女のカラーが現れたのです。
そのドレスを購入する際に、彼女の表情は曇りました。
理由は、そのドレスの価格があまりにリーズナブルであることに懸念を感じたのです。良いドレスは高額であるという認識でいた彼女は、自分に似合う似合わないではなく、価格の高さを重視してドレスを選んでいたわけです。
これでは、彼女の個性が際立つわけがありません。
お客さんにとって「華やか」さは、あくまでもその女性から放たれる雰囲気なのです。光沢やデザイン、ましてやブランドなんかでもありません。控えめさや清潔さ、女性らしさを感じられるかどうかです。むろん、派手なドレスが似合う女性もたくさんいますが、彼女のタイプはちょっと違ったわけです。
その後、まもなくして彼女のリクエスト数は増え、2ヵ月後から同伴賞を取り続けています。

👈花柄の衣装:手持ちの衣装のラインナップに加えてもいい1着だと思います。柄物の衣装は飽きが早い傾向で、しかも気分によって似合って見えたり、見えなかったり…。なかなかじゃじゃ馬的な衣装に類すると思います。新人当初は避けておくのが無難だと思います。
👉白いレースの衣装:胸元の露出が涼しげで華やかに見えます。昨今ではこの程度の露出はむしろ普通です。ただしこの種類の衣装のほとんどはノースリーブなので、より魅力的に演出するには「二の腕」を引き締めることが重要です。

👈赤い衣装:ほとんどの女性にとって合わせやすい1着ではないでしょうか。ただし赤の光沢の強いサテン生地は、印象が強すぎるので、ラインナップが少ないうちは購入をおすすめしません。「この前も着ていたね」と、錯覚されやすいからです。ですが、クリスマスシーズンは、多少は頻繁に着ていても違和感を持たれないかも。可愛いんですけどね。
👉白の衣装:一般的に丸首はあまりおすすめしないのですが、冬秋、天候によっては全然アリだと思います。着こなしやすい1着だと思います。
ビジュアルプランナー
早瀬陸からメッセージ
お店によって照明の営業時の調光が違うので、ドレスショップでドレスを選ぶ際には注意が必要です。
つまり、ショップは高級クラブの営業時の照明ではないため、イザお店で着てみると地味に見えてしまったというケースもあり得るのだとか。光沢があって華やかに見えるドレスを購入したつもりが、全くそうではなかった…というケースも。
その他には、ドレスショップで着た時には最高の1着だと思ったのに、お店で着てみると下腹部が目立ち、お客さんに「今日おまえビール飲んできただろ」と言われてしまったのだとか。彼女は、これはこれで話が盛り上がったので良しとしたようですが、数日間もやもやしたそうです。これはサイズが合ってなかったのでしょう。
また、照明の色によっては、ドレスの色味も変わります。清潔感のある薄いピンクのドレスを購入したのに、お店では紫色のドレスに見えてしまったのだとか。
光を受けたときにどんな質感になるかを想像して選ぶことも大切ですね。
彼の言葉にあるとおり、「ドレスの見え方は空間によって変わります」。
余談ですが、ドレスショップでドレスを選ぶ時間は、自分を整える時間でもあります。購入する際は、ギリギリの時間で選ぶのではなく、ゆとりをもって足を運ばれることをおすすめします。また一歩引いた視点で自分を見ることも大切で、店員さんの「お似合いですよ」の言葉が本当かどうかもきちんと見極めることができるのが理想ですね。

👈薄ピンクの衣装:店内を歩いているだけで、来店者の目を奪うキラー的なドレス。まだ着いたことのないフト客の来店情報を極秘に仕入れた際に、ぜひとも着ていただきたい1着。むろん毎回着るような1着ではなく、ここぞというときの1着。上級者は1ヵ月20日営業の中、単純計算20着分の「ここぞというときの衣装」をラインナップさせていると聞いて、貴女は信じられますか?
イザという肝心な日は、突然やってきます。「備えよ常に」!
👉シャンパンゴールドの衣装:女性らしい魅力を演出してくれる、いわゆる無難な1着。厚底でカカトの高い靴を履いて、足を挫く人がいます。お酒の量には気を付けて!

👈青い衣装:濃い青のロングドレスは新人さんにおすすめしやすい1着です。いい意味で、印象に残りにくく、一度会ったお客さんもデザインまでしっかり覚えてることはほとんどなさそうで、衣装が少ないうちはお世話になるカラーだと思います。
👉赤い衣装:ラインナップに加えておきたい1着だと思います。ちなみに現在の銀座の高級クラブのほとんどがロング推奨です。理由は圧倒的に「華やか」に見えるから。近年の物価高は銀座の高級クラブの「飲食代金」も引き上げています。この高額な飲食代金に耐えうることのできる衣装がロングドレスとのことですと、某高級クラブオーナーママ。
お客ウケ・女性ウケ・ママウケ 三方向で考える本当の似合うとは?
貴女はどんなドレスが好みですか?
と、聞かれると「そんなの決まっているじゃない!」と答えるはずです。言わずもがなで、デザイン、色、着心地ですよね!なにせ、自分が着るわけですから。
しかし、銀座の高級クラブで働くのなら、もうひとつの要素を加えてみてください。それは3者の視点です。それは「お客」「女性」「ママ」の3者から好まれる視点を取り入れることです。ここがちぐはぐだと、せっかく自信をもって着ている衣装にケチを付けられることがあります!そうなると、もうおわかりですよね?そうなんです。貴女のモチベーションが低下します。そうならないためにも、あらかじめ対策をしておきましょう!
まず、お客ウケ。
実際は似合えばなんでも良し!というのがじっさいのところです。ですがそれだけだと、説明にならないので、いちおうありきたりな内容の説明を記載しておきます。
お客さんが好むのは清潔感と女性らしさ、そして華やかさのある印象です。華やかさとは単に派手なことではなく、安心さを与えることのできる衣装です。女性らしいラインがきれいに見えるデザインと言えばわかりやすいかもしれません。素材は柔らかそうで、肌触りが良さそうで…と続きます。露出が高いドレスの時があってもいいですし、毎日同じようなドレスだと新鮮さを感じさせることが薄くなるかもですので、さまざまなラインナップは必要になるでしょう。ここぞというシーンでは新作のドレスを着ていれば良いと思います。仕事ができるようになれば元はすぐ取れますし、ある女性は「ドレスもバカにならないのよ~」と、くだを巻いたら、お人よしのお客が50万円カンパしてくれた!という話もありました。
次に、女性ウケ。
特に係の女性のことですが、接待の席に着いても恥ずかしくない衣装かどうかもありますし、ヘルプの仕事をしてもらいたいので新人さんらしい初々しい衣装を着てくれていることですね。つまるところ売上者のように感じさせる貫禄のありそうな衣装を着ていないこと。早い話、高級クラブで遊び慣れていないお客にも「この女性ならアフターや同伴を誘いやすいかな」と思わせる気楽さを感じさせることができること。遊び慣れていないお客さんは、ベテランの女性に迂闊に話しかけにくいというのは、かなりあるあるなので。なんにせよ、このようなマニュアルがあるわけではありませんが、多角的な視野で見ることができると、そのシーンに合わせやすいかもしれませんね。
そしてママウケ。
ママが見ているのは「そのドレスが今の貴女に合っているかどうか」、そして「そのドレスがお店に合っているかどうか」です。その上で、華やかさを感じさせる上質なドレスを選ぶことが最適解です。ママクラスにもなりますと、そのドレスが合っているかどうかが、一目見てわかります。ですから平気で「そのドレスは貴女には合ってないわね」などと貴重なひと言をいただけることもあります。
いずれにせよ、最終的に、「自分が好きなドレス」に辿り着くわけですけど、いまお伝えさせていただいた3方向の視点も知っておくこと自体は決して無駄ではありません。貴女がどの程度のポジションを望んでいるかはわかりませんが、自分を磨く過程で「多くの種類の視点」があることに気がつくはずです。今は、それこそが人生に必要なことであるとお伝えしておきましょうか。
センスを極めた貴女が、その目で一着を選べれば、みんながハッピーになります。

👈シャンパンブルーの衣装:とても豪華な雰囲気を感じさせる1着。絶対にリクエストしたくなるロングドレスです。ラインナップに加えておきたいタイプのドレスです。
👉オフホワイトの衣装:つい胸元に目がいってしまう清潔感あふれるロングドレスです。このドレスもラインナップに加えておきたいタイプのドレスです。

👈ホワイトの衣装:大胆かつ魅惑な1着です。このタイプのドレスは人気ゆえ、着ている女性は多いのはたしかです。では何で差が生まれるかというと、トータルバランスになります。着る人のスペックが試される1着とも言えそうです。
👉石で装飾された薄紫の衣装:ウエスト廻りが豪華そうな「石」が装飾されているタイプです。このタイプの衣装は価格帯が\70,000~\200,000程度となることもあり、大事にしたい1着になります。全身が装飾されているタイプのドレスだともう少し価格はお高いと思いますが、着る価値はあると思います。シンプルそうでありながら高価そうなドレスは、一緒に働く女性に対しても畏怖させる力を持っています。まさに高級クラブやキャバなどの戦闘服といったところではないでしょうか。
安っぽく見えるドレスと高見えするドレスの違い
ドレスを着た印象は女性によって変わりますね。それは体に合っているかどうかだけではなく、実は多岐に渡ります。
安っぽく見えてしまうドレスは、素材感や古そうなデザインであることがほとんどです。またスパンコールや、石や金具が付いているタイプも、チープさを感じさせます。もちろんドレスのサイズが合っていないケースもありますが、これは論外だと思います。
一方で、高見えするドレスは、身体のラインにきれいに沿っているといのもありますし、ラインが綺麗に見えるのは、本人の日頃のケアによるものも大きく関係していることは確かです。主に、素材やデザインの良さであることは言うまでもありませんが、シンプルなドレスの方が、その女性を引きたててくれると思います。
素材の違いでも印象が変わり、その中でもレース素材はかなり難易度が高いです。また厚みのある生地を選ぶと上品に見えると言われていますが、野暮ったく見えるケースもあります。光沢のあるサテン生地も安そう、高そうに見えることもあり、やはり価格が安いドレスはそれなりだったりします。
また、これは以前の記事でもお伝えしたことがありますが、一流のデザイナーブランド、いわゆるハイブランドの服のことですね。最高に似合う一着を着た経験は、その後のファッションセンスに大きな影響を与えると共に、服を選ぶセンスが格段に上がりますので、ぜひ挑戦していただきたいと思います。また、これは参考程度に捉えていただきたいのですが、ブティックに足を運んだ際には新作を購入するにしても、なにせ価格が高いので、小物などのアクセサリーを購入するなら多少の試着も許されるのではないでしょうか?何を言わんとしているのかを察していただければ幸いです。
自分にとって、魅力的なラインを知るには、実際に自分が着て、見て、感動する必要があると思います。
そうすれば、毎回購入するたびに、本当に似合うドレスを選ぶことができます。しかも万が一、お直しを出す際には的確にオーダーを伝えることができます。そうすると結果的にコスパは良くなります。なぜなら「リクエスト」が増えるからです。
すると、ハイブランドの服ではなくても、まるでハイブランドの服を着ているかのような雰囲気を漂わせることができます。これは貴女が望むのなら生涯続くはずです。

👈ホワイトに白い刺繡の入った衣装:レンタルドレスショップなどでも以外見つけられないドレスがこのタイプです。人気でいつも借りられているか、もしくは多くの人が借りることで、傷んでしまい結果的に商品価値がなくなりお役御免となるわけです。この手のドレスはご自身で購入してしまうのが一番です。ただしドレスショップは、新作など各サイズ3~7着程度の販売にとどまり、あっという間に売り切れてしまいます。見かけたらラッキーと会考え即購入でも良いと思います。
👉石で装飾されたエメラルドの衣装:なかなかお目にかかることのできない新鮮なカラーです。このようなレアなカラーは着る人を選びますし、数多く流通していません。レンタルドレスショップなどで見かけることもありますが、どのドレスも古めかしい、時代を感じさせるドレスばかりです。接客業が板についてきたのなら、このようなカラーのドレスはここぞというときのために、ラインナップに加えておいても良いでしょう。またこの手のデザインは定番で、どの時代にも古さを感じさせない「定番のデザイン」です。

👈淡いピンクとホワイトのツートンカラーの衣装:最も難しいタイプのドレスの1着です。もちろん可愛いですし、清潔感もあり、最高の1着であることは言うまでもありません。ただしご自身で購入するのならコスパが悪いです。また、この手のタイプはその時のノリで購入してしまいやすいタイプのドレスで、着ているうちに、なかなか難しいことに気がつかされる1着です。理由は簡単で、主張しすぎているためです。それゆえお客さんからの印象に残りやすいのです。ですから頻繁に着ることができません。しかし、ここぞという大事なお客さんに向けての強力なメッセージに使えそうです。とはいえ「そんなの関係ねーよw」と強い意志がおありなら全然OKです!
👉シャンパンピンクの花柄の衣装:思っているよりも色味が淡いので、かなり使えそうです。ラインは綺麗で定番です。ぜひラインナップに加えたい1着です。ただし店内が暗い照明の場合、花柄が映えない場合があるので、注意が必要です。
新人ホステスがやりがちなドレス選びのミス
ドレス選びはこだわってほしい!とはいえ、働いた当初は全ての時間が慌ただしく感じ、悠長にドレスを選んでいる時間がないという声もありそうですね。ですが真実を言ってしまうと「ドレス」は貴女の体の一部だということです。
だから、間に合わせのドレスだと「特別感」が感じられないんです。
それは、お客さんか?それとも貴女自身か?
つまり、両者ともです。
貴女は、わざわざ銀座の高級クラブで働く理由はなんでしょうか?ズバリ「特別性」を感じたからではないでしょうか?
つまり「特別感」は全てを凌駕するのです。それは「ワクワク感」であり、「良いことが起こりそうな予感」かもしれません。そこには「期待」があり、平凡とは無縁なのです。
それは、自分が着ているドレスに自信を持ててない状態と同義と言えそうですね。なにせ愛着もなにもないですからね。
あくまでも理想ですが、自分で選び、惚れ込んで買った一着には、不思議と魔力が宿ります。ドレスアップすると自然と姿勢が整い、気持ちが前向きになれる。スイッチが入るのです。もちろん任天堂スイッチ2ではありませんよw
そういう衣装は、見ている人にも「明るく、前向きにさせる」のです。だから、たとえ一度も席でご一緒になったことのないお客でも、歩いているシーンを見て「あの子呼んでよ」という空気が生まれるのです。
これを極めると、並木通りでチャンスを掴みます。
実際にそういう女性がいるわけです。
「今日はこれでいいや」で、適当なドレスで仕事に向かう姿勢は、どこか「華やかさ」に欠ける。それって最もここぞというシーンで気後れしてしまうかもしれません。せっかく銀座の高級クラブで働くのですから、まずは「自分を高めてくれる衣装」を選んでくださいね。
派手でも地味でも関係ありません。
貴女自身が華やかになるならそれで優勝なんです。

👈濃いブルーの大きな花柄の衣装:一般的に同伴出勤以外はダーク色NGと言われている銀座のクラブですが、判定としては大丈夫そうです。どちらかというと上級者から好まれるドレスだと思います。ラインもキレイで、どことなく小悪魔ぽい雰囲気で、好まれると思います。
👉ワインレッドの大きな花柄の衣装:濃いブルーの色違いです。一つのデザインで気に入ったなら、同デザインで他のカラーもラインナップさせているのが上級者です。接客業をこよなく愛し、遊び心があり、お店を華やかにする役目を持つ女性に好まれそうです。また、この手のタイプのドレスもレンタルドレスショップではあまりお目にかかることができません。
売上者が着ている衣装を真似るとなぜウケが悪いのか
売上者が着ている衣装の中には「貫禄」や「立場」を意識した衣装の場合もありますし、年齢によって似合うデザイン、似合わないデザインなど、さまざまありましょう。自分がヘルプ的な立場を卒業し、「係」としてお客さんをお出迎えする立場になったとき、ファッションセンスも変わってきます。多くの大手企業重役の顧客を持つある女性は、常にハイブランドの衣装を着ていました。
一流のお客様へ、一流の装いを。
というわけです。
そういう衣装のほとんどはハッと目を見張るほどの気品が漂っていることはもちろんのこと、見る人が見れば有名デザイナーの衣装であることがわかることもあります。そのほとんどは「女性社長」「やり手の社長」な空気を感じさせることもあります。
このような傾向の衣装を、業界の経験が浅い「ヘルプ」の女性が着るとどうなると思いますか?
20代の女性がそのまま真似をしても、印象がちぐはぐになりやすいことは確かなのです。
大人の女性が着ている深い色味や露出を抑えた衣装などは、一見上品に見えても、20代が着ると地味に見えてしまうこともありますし、強い印象のデザインであることがほとんどですから「背伸びしている」「無理してる」と見られたりもするでしょう。
つまり、売上者の衣装は、その人の立場とお人柄に合わせて総合的に完成しているわけで、それを切り離して衣装だけを真似ても、バランスが合わないのは当然なのです。
もしも「この人みたいになりたい」と憧れたなら、その気持ちを大切に持っていてください。そして、その服が似合うのは、「その人が綴ってきた物語」があるからだと理解してはどうでしょうか。まだ貴女が経験を積んでいる途中なら、自分の年齢やキャラクター、立場に合った「今の自分の一番きれい」を見せてあげてくださいね。

ドレスを着た自分の姿を写真に収めておくことをおすすめしますよ by元銀座のホステス
ドレスの話はこの辺にしておいて。
せっかくドレスの似合う貴女なのですから、ぜひドレス映えする最高の貴女の姿を写真に残しておくことをおすすめしますよ。
これはホステスを卒業した女性から聞いた言葉です。
若い頃の一番似合っていたドレスアップの瞬間は、あとから取り戻せません。
だからこそ、今の自分を記念に残しておいてください。
断言します。それは絶対に未来の貴女にとっての宝物になるからです。
写真を見返したとき、「あの頃の私」に感動する日がきっと来ますよ。
ドレスを着る仕事は「特別」なんです。
今こそ、自分の美しさを記録できる特別な時期なんです。
どうかその一枚を、大切に残しておいてください。
取材協力:スタイリスト高宮紗英
取材協力:ビジュアルプランナー早瀬陸
衣装協力:銀座エルケイ
