「運気の良さ」という最高の服を着る
運気が良くなる考え方とは、視点をひっくり返す「視点力」を瞬時に発揮できること。
この視点の使い方をマスターすれば、無意識のうちにネガティブな思考から遠ざかり、自然と生産的で創造性の高い発想が巡りはじめます。つまりこれは、常に運気という「空気」に包まれるということ。効果はてきめんで、萎縮せず、破壊的にもならず、後ろ向きにもならないという在り方になるということ。
今回のタイトルには「女性向き」とありますが、実際には性別を超えた普遍的な人間の思考習慣とも言えるでしょう。ぜひ、日々この視点を意識的に使いながら、「運気のよい人」の思考習慣を手に入れてください。
うまくいかない日は「流れを変えるチャンス」ととらえる
物事が停滞したり、うまく進まないと感じる日は、実は「強制的に流れを切り替えるタイミング」でもあります。調子が悪いからこそ、普段と違う行動をとるきっかけが生まれたり、視点が変わることも多いもの。運気が良い人は、うまくいかない日に落ち込むよりも、「ここで切り替えることで、良い流れになる」と前向きな視点に転換しています。停滞や不調を感じることは、視点を変える「合図」です。
損をしたときほど「自分の器が広がった」と思う
何かを失ったときや損をしたと感じた瞬間は、つい感情的になりやすいもの。でもその出来事を「経験値を得た」ととらえ直せば、それだけで自分の視野や器が広がった証拠になります。どんなに小さくても損得にこだわりたくなる気持ちはわかります。ですが「この程度では揺らがない自分になれた」と思える人は、自然と運も味方につけていきます。起きたことの「意味づけ」は肯定することで建設的な視点へ変化します。そうすると結果的に人生の流れは変わります。
人間関係のトラブルは「次の出会いの前触れ」だと考える
人間関係がこじれたり、突然、関係が切れてしまうと不安になることもあるかもしれません。でもそれは、新しい出会いや変化の前兆であることがほとんどだと考えてみみてください。運が良い人は、縁が終わることを「流れが変わるサイン」として受け入れ肯定します。もちろん修復する選択は常にあるでしょう。しかしどうすることもできないのなら、不要な関係が自然と手放されることで、本当に必要な人たちとの縁が巡ってくる機会を得たと捉えるべきです。いろんなことが常に変化します。だから怖がらなくて大丈夫です。
他人と比較しそうになったら「自分は自分」と唱える
SNSや人付き合いのなかで、他人と自分を比べると「不快な感情」になってしまう人はいるでしょう。けれど真実は、比べたところであなたの価値は何一つ変わらないということ。大事なのは、自分は自分の道を歩めていることを自覚すること。そして他人の今の成功は成功しやすい季節によるものであることを知ることです。それでも自分の心がざわついたときは「私は私」であることを思い出してください。そして自分軸を取り戻してください。その習慣が、運気の土台を整えてくれます。
「無理」ではなく「うまくいったらラッキー」と気楽に動く
やる前から「無理」と決めてしまうと、運も行動も止まってしまいます。逆に、「ダメ元でやってみよう」「できたらラッキー」と気楽に構えることで、不思議とチャンスは巡ってきます。大きな成功は、案外「軽い気持ち」で動いたときに生まれるものです。運がいい人は、深刻にならず、軽やかな気持ちで、結果的に可能性を拾うのです。明るい気持ちで動く姿勢が、流れを引き寄せるのです。
体調が悪い日は「休息のタイミングが来た」「休息は人生の仕事」と受け取る
体が重く感じる日は、無理に頑張るより「今こそ休むべき合図」と受け取ることが大切です。休むことは怠けではなく、「必要なメンテナンス」です。運がいい人ほど、体の声に敏感で、自分を大切に扱います。「休息も人生の仕事」と捉えることで、コンディションも流れも整い、結果的に良い循環が生まれていきます…。とはいえ現代社会では自由気ままに仕事を休むことはできないはずです。だからこそ日頃からそうならないよう休息のスケジュールは必須です。
周囲がネガティブでも、自分の空気は自分で守る
ときには、職場や家庭など、ネガティブな言葉が飛び交う場所に身を置くこともあるでしょう。でも、誰が何を言おうと、自分の気分、思考、空気感は自分で選ぶことができます。運を味方にする人は、環境の中で生じているネガティブ要素には染まらずに「自分の空気」を維持するよう努めています。無理に明るくしなくてもいい。ただ、流されずに「自分の調子」をキープする意識が大切です。あまりにも酷い環境なら転職を検討することもアリでしょう！
一つの失敗で「全部ダメ」と決めつけず、「こうすれば失敗するんだ」ということを知ることができたと考える
失敗したと判断したとき、人はつい「自分はダメだ」と全否定してしまいがち。でも、うまくいかなかった方法を一つ知れただけで、その経験には価値があります。運がいい人は失敗（うまくいかなかった体験）を、大切な「学び」として吸収しています。そして反省より分析を実行します。「これは避けるべきだった」と理解できたことこそが、次への「改善力」となって運を引き寄せてくれるのです。
「私は運がいい」と根拠なく信じるクセをつける
理由がなくても「私って運がいい」と思い込むことには、実は大きな効果があります。無意識の選択がポジティブになり、自信を持った行動につながるからです。運が良い人は、運が良いと思い込んでいる人でもあります。考え方が先、現実が後。「思い込み」の力を上手に使って、幸運体質を育てていきましょう。信じることで、その現実を作り出そうと行動し始めるのです。ただし現実化には時差がありますし、そのように動く必要があることは言うまでもありません。
言い訳より「どうやったらできるか」を考える。誰かができたなら自分にもできると信じる
難しいことに直面したとき、言い訳や理由を探すのは簡単。でも運がいい人は、「できる方法はないか？」を先に考えます。そしてもっと運が良い人は「目標を絶対に達成する」と決めています。そして、「誰かができたということは、自分にもできるはず」と、自分に可能性があることを許し肯定します。心を閉ざしません。その意識の差が、やがて運の流れを味方にしていきます。
自分がされて嬉しいことを、誰かに先にしてみる
小さな親切や温かい言葉。自分がされて嬉しかったことは、他の誰かに先に渡してみるのが、運の流れを変える第一歩です。与えることで、自分の心にも余裕と充足感が生まれます。運が良い人は、「与えた分だけ返ってくる」と考えるよりも、「与えることで自分の波動が上昇し整う」ということを無意識に知っています。まずは自分から、ささやかな行動を始めてみてください。ちなみに与えるものは何も物質や金銭等でなくてもかまいません。「言葉」「感情」「お礼」「アドバイス」…まだまだありますね。つまり、あなたのできることでかまいません。
失ったものではなく、今あるものを数える
人は、失ったもの、持っていないものに意識が向いてしまうことがあります。それ自体が悪いことではありませんが、意識し続けてしまうと悲しくなることが問題です。運がいい人は「足りないもの」ではなく、「既にあるもの」を数えています。今あるものに目を向けることは、現実の見え方を一変させ、心の土台を安定させてくれます。「まだこれがある」「これに気づけた」…その思考が、運を引き寄せる回路をつくっていきます。
嫉妬は「自分もその世界に行ける可能性」としてポジティブに変換する
誰かを羨ましいと思ったとき、その感情を否定する必要はありません。大切なのは、「自分もそれを望んでいるんだ」と気づいたり「自分もそれがしたいんだ」と自覚できること。そして「ということは、私にもその可能性がある」と認めることです。運がいい人は、嫉妬を自己否定ではなく「願望のヒント」として称賛します。相手にも自分にも嫉妬したことを責めず、ポジティブな行動力に変換してみてください。
「どう見られるか」より「どう在りたいか」で判断する
周囲の目を気にしすぎると、自分の本音や選択を見失いがちになります。運がいい人は、周りの人からの「評価」ではなく、自分の「在り方」に重き（ベクトル）を置いています。「私はどう生きたいか」「何を大事にしたいか」。この軸で動いたとき、自分軸が強化され、結果、不思議と応援も結果もついてくるものです。他人基準を手放し、自分の在り方に素直でいてください。
結果よりも「行動できた自分」に拍手する
目標が達成できなかったと感じたり、結果が出なかったと感じたとき、自分を責めてしまう人は多いもの。でも運がいい人は、「まず一歩踏み出した自分」にしっかり拍手を送ります。つまり「全ての結果はゴールまでの途中経過」なのです。行動には、必ず意味と影響があります。どんなに小さくても「動けた自分」を認め肯定することで、次のチャンスや流れを準備するのです。「途中の結果」に縛られない自分を育てていきましょう。
思い通りにならないと感じたときは「今はまだ芽が出るための育成期間」だと気づく
物事が思い通りに進まないと感じたときは、つい焦りや不満が募りがちです。でも、運が良い人は「今の段階はまだ育成過程の段階。芽が出るのにまだ時間が必要なんだ」と冷静に受け止めます。思い通りにならないと感じるのは、まだ見えていない視点や経験があるということを知らないためです。目の前の出来事が、「過程」ということを知っていれば、必ず次の運の扉が自然と開いていきます。
信号の青、偶然の一致などの「小さなラッキー」を見逃さない
「たまたまうまくいった」「偶然いいタイミングだった」…。そんな小さな出来事を、軽く流さずに「ラッキー」と受け取ることが、運気が湧くきっかけになります。運が良い人ほど、こうした「ささやかな幸運」を見逃さず、感謝や喜びに変える感性を持っています。大事なことはその事に気が付き「気分を上昇させること」です。日常の中にある微細な幸運をキャッチする視点と、気分の上昇によって、次の幸運を呼び込む準備とするのです。
自分の心地よさを最優先に。「自分ファースト」は当然のこと
誰かに気を使いすぎたり、期待に応えようとして無理をしていませんか？運がいい人は、「自分を後回しにしない」ことを当たり前にしています。自分が満たされてこそ、他人にも穏やかに関われるものです。自分ファーストは利己ではなく、健全な土台づくりです。まずは自分の心地よさを守ること。これが自分の運気を守ることでもあるのです。
嫌な予感がしたら「念のため避けよう」と素直に従う
理由ははっきりしないけれど、なぜか行きたくない、会いたくない…。そんな「違和感」を感じたら、無視せず受け入れてみてください。運がいい人は、この予感を無視せず「念のためやめておこう」と自然に行動を変えています。直感的なサインは、未来の自分を守るナビゲーション。無理せず素直に従うことで、流れのズレを未然に防ぐことができます。もちろんあらかじめ約束をしていたことをリスケすることによる不快はあるからこそ、約束をするまえにその予感を感じるかどうかは大切です。
直感は意外と当たる。信じて行動してみる
何の根拠もないけれど「これがいい気がする」「今だ」と感じたら、その感覚を信じて動いてみてください。運のいい人ほど、論理より「感覚の微細な変化」に従っています。「直感」は経験と潜在意識からくる、無意識下で行われている情報処理による結果です。これを軽く扱わず、「これは自分のセンサーだ」と信頼することで、思いがけない好機が舞い込むことがあります。
期待しすぎずにいることで、感謝できる感度を高める
人に対して、環境に対して、自分に対して…。期待が大きくなるほど、叶わなかったときの落差に気持ちが左右されやすくなります。運がいい人は、「起きたこと」そのものに感謝できる「感度」を持っています。つまり、あらかじめ期待（期を待つ）するよりも、起きた出来事をそのまま受け取り、「ありがたい」と思える心が、次の幸運の入り口を開いていくのです。期待することはほどほどに…。
上手くいったら「おかげさまで」と感謝を重ねる
成功したときほど、自分だけの力ではないことに気づける人は、次の運を引き寄せやすくなります。運がいい人は、うまくいった瞬間に「自分のおかげ」の他に、「誰かのおかげ」「環境のおかげ」と自然に感謝の対象を把握します。1人の力でできることは限りがあることを理解しているからこその姿勢。「おかげさまで」と言える人のもとにこそ、継続的な「運気の良さ」と「ご縁」が集まってきます。
苦手だと感じる相手のことは「自分の内面の反応」と割り切って試練ととらえる
相性が合わないと感じる人に出会ったとき、その人自身を否定するのではなく、「自分が反応しているだけ」と捉え直してみてください。運がいい人は、他人を変えるよりも、自分の内側に視点をフォーカスします。「この人は今の自分への課題かも」と思えば、関係に無駄な感情を乗せずにすみます。試練の場であることに気づき、それを学びとして見出すことが、結果的に運気を育てるのです。
幸せそうな人を見たら「私もそう見られている」と受け止める
他人の幸せを見たときに感じる「気持ちの距離感」は、自分の思い込みを映し出しています。運がいい人は、幸せそうな誰かを見たとき、「私もあの領域に行ける」「実は私もそう見られている」と素直に希望を抱いたり、未来の自分がそう見られていることを現在の自分が肯定することを許可しています。羨望を劣等感に変えず、ポジティブな指標として使う。その思考が、理想（未来の自分）と今の自分との距離を自然に縮めてくれるのです。
無理に笑わなくても、自分らしくいれば大丈夫
「笑顔でいなきゃ」「いい人に見られなきゃ」と無理をしているなら、それは自分をすり減らす原因になります。運がいい人は、自分らしさを大切にしながら場に溶け込む力を持っているので、自然な魅力が育っていきます。自然体のほうが、不思議と人も機会も寄ってくるもの。無理な演出ではなく、今の自分をそのまま受け入れている人のほうが、安定した雰囲気があり、魅力的に映ります。
まとめ
いかがだったでしょうか？
「運のいい人」は遺伝でもなければ、環境に恵まれた人でもありません。「運のいい人」は、起きた出来事をどう受け取るか、どう意味づけるかをプラスに転換することが上手な人です。もちろん自然に運が良い体質という人もいることでしょう。しかし物事は、うまくいかない日もあります。
そんなときは「流れを変えるチャンス」ととらえたり、損や失敗さえも「自分の器を広げる経験」として吸収するのです。人間関係のトラブルや体調不良でさえ、次の良い流れを呼び込む前触れとして受け入れる姿勢があるのです。彼女たちは、他人との比較に飲まれず、自分の心の軸を整え直す感性を持っています。直感や違和感にも敏感で、自分を守るためのサインとして受け取りながら、何かに挑戦するときも、「うまくいったらラッキー」と気楽に動くことで、自然と新しいチャンスをつかんでいきます。そして最大の特徴は、どんなときも「自分の視点をひっくり返せる」こと。
たとえ萎縮しそうな場面でも、自らの思考を調整して、冷静に立ち戻れるのです。この柔軟さこそが、「運」の流れを引き寄せる本質です。つまり、運の良さとは偶然ではなく、「日々のとらえ方と反応の積み重ね」によってつくられるもの。すべては、自分の中から始まるのです。もちろんネガティブな予感を感じたときは、自分を守るためにときには必要不可欠なものとして大胆に活用するのです。